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世界記憶遺産・山本作兵衛をたずねて~田川市石炭・歴史博物館②

2011.08.24 11:59|すき❤博物館・美術館

 
 昨日の続きです。写真は山本作兵衛さんです。こちらは今回こちらで買い求めた「炭坑(ヤマ)の語り部 山本作兵衛の世界 584の物語」からスキャンしています。
 
 2階の展示場では、こちらではなく、正面を向いた写真が飾られていて、作兵衛さん、なかなかの男前な方でした(^◇^) 
 世界記憶遺産、日本では始めて登録されたということは、ニュースで知っていらっしゃる人が多いと思いますが、他にどんなものが登録されてあるかというと、
 
 「アンネの日記」、「ヴェートーベンの第九(自筆楽譜)」、「人権宣言」など。
 
 よくご存じのものが多いですね。他にはこれくらいあるようです。
 
 
 そんな素晴らしい世界の記憶の仲間入りした作兵衛さんの作品、daizuさんとかぶるかもしれませんが、数点投稿しますね。
 
 ご多分にもれず、中は撮影禁止でした。
 

 
 PCが入院中、スキャナーの設定がうまくできなかったので、画像は荒いです。ごめんなさい<(_ _)>
 
 作兵衛さんの記録画、もともとはお子さんや孫のために書き残しておくためのものだったそうで、その辺のスケッチブックに描かれているためか、かなり保存状態が悪いそうで、原画の展示は3点のみ。
 
 定期的に展示は変えていくそうですが、中はコピー拡大されたものがほとんどです。
 
 でも、コピーとはいえ、かなり素晴らしいものばかりでしたよ(^-^)
 
 作兵衛さんは本当の炭鉱マンで、自分が見たり聞いたり、体験したことをそれはそれは几帳面に絵と文章で描かれています。
 
 作兵衛さんいわく、「文章だけならいつかは捨てられてしまうかもしれないので、絵と一緒ならわかりやすくて、子供たちに残してもらえるだろう」と後におっしゃっていました。
 
 上の図は狭い坑道を、夫婦で掘っている図です。
 
 一家に番号札があって、掘った石炭を入れたカゴなどに入れておきます。掘ったぶんだけ金になるというわけなので、このように夫婦で炭鉱に入る人が多かったようです。
 
 この坑内のハリも自分たちで組み立てるそうで、この柱は逆さに打つのが鉄則。木が生えるように柱を打つのは忌み嫌ったそうです。坑内で落盤があるときに、木の裂ける音が聞こえないからだとか。
 

 こちらはその坑道の中のハリを作る作業で、 明かりは夫婦が持ってきたカンテラのみ。そこでの作業なので、猛烈な環境の中での作業だったんですね…。 
 
 これは夫婦仲がよくないとダメですね(^_^;)
 
 作兵衛さんの記録画には夫婦喧嘩の図も残されていましたが、いやはや、【ハードな夫婦喧嘩之図】でしたよ(+_+)
 
 でも、こういう夫婦は、朝には仲良く元の鞘に戻るすべをよく知っているんですよね…(* ̄m ̄)
 
 ごらんのとおり、男はふんどし、女は腰巻のみです。中が暑いうえに、動きやすくするためだったのでしょう。実際、写真で残っているものも、このようなスタイルで残されています。
 

 
 これは掘り出した石炭を地上に持っていく様子が描かれています。
 
 中に入っている石炭、とスラという入れ物を合わせて200キロあります。
 
 傾斜が20度ぐらいだそうで、支えているのは頭。手と足を使って運ぶのですが、一歩足を踏み外すと一気に落ちてしまいます。
 
 これは女の人が運ぶのが器用だったそうで、女の仕事だったようです。あ~、なんとなく、わかりますね(^_^;)
 
 でも、私には200キロは運べないなぁ…やはり、明治女は強いといいますが、その通りですね。
 

 
 こっちは共同浴場の図です。昭和までは混浴だったそうですよ。
 
 ガイドの元炭鉱マンさんは、「作兵衛さんの記録画にはこのように描いていますが、私がいたときはもう男女は別の風呂でした!誓って混浴には入っていません!」と必死に言っておられてました…誓わなくてもいいのに…と思いつつ、たぶん、みんなから聞かれるからでしょうね(^_^;)
 
 

 
 混浴だからというわけではないと思いますが、今も昔も不倫はあって、こちらは姦淫の罪を犯した女の人です。
 
 炭鉱はこのように個人個人の能力によって収入に差がありましたが、そのほかは共同体としてのコミニュティーがかなり発達していて、いわゆる「一山一家」的な考えに基づいていたんだと思います。
 
 なので団結が強い分、それを犯した人にはかなり厳しい制裁があったようで、間男には、火あぶりや張り付け、女の方はこのように道の真ん中に裸で張り付けにし、通る人はこの女の人の局部を棒でたたいて通らなくてはなりません



 
 もし手加減しようものなら、図の右側にいる人が手加減した人を殴ったりするそうで、親切があだとなって帰ってきます。いわゆる、見せしめなんですね…これはさすがに展示はしていませんでしたが、こういうのを包み隠さず発表することが、記憶遺産に繋がったんだと思います。
 
 

 
 でも、大抵はこのように、楽しいこともたくさんあったようで、他には言い伝えや、不可思議な事件などが克明に描かれています。
 

 最後はこちら、決闘の図ですね(^_^;)
 
 何気に刺青をしている人が多いと思った人もいると思いますが、坑内では裸になることが多かったので、刺青を入れていないと、まだ経験が浅いと馬鹿にされていたようです。
 
 ただ、落盤事故やガス爆発などで、身元が分からない場合は、昔はDNA鑑定などなかったですから、刺青があることで身元が判明しやすかった…というのもあったのかもしれませんね。
 
 冬だろうとなんだろうと、決闘のときはこのように裸になって、真剣で勝負をするので、とにかく迫力があった…と作兵衛さんはそう書いています。
 
 だいたい、どこから真剣なんか買ってきたんだろう…なんか、何をするにもものすごいエネルギーを感じますね。
 
 他はdaizuさんのブログにもいくつか作品がありますので、こちらをご覧になってください。
 
 とにかく、ここは面白くて楽しかったですね(^-^)
 
 行くにはかなり不便なところですが、少なくとも今、九国で開かれている特別展示よりは、ずっと面白かったです。
 
 近くなら、展示が入れ替わるたびに行ってみたいなぁ~、そう思いました。
 
 夏でなければ、名物のホルモン鍋を食べてもよかったのですが、あまりに暑い日でしたのでパス。
 
 その後、直方市の骨董屋に行ったのですが、イマイチでしたので、「直方にも石炭博物館があるよ」と言ったら、「一日に2回も同じようなの見るん?」などと、マッチに言われてしまいました…たしかにねぇ…il||li▄█▀█●il||li
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