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おもしろい「能」の本

2008.06.13 10:14|読書いろいろ

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 最近、ようやく読書をゆっくりすることができるようになりました。

 頼まれごとが多い私ですが、いろいろな資料を作っていたので、心を落ち着けて読書をすることがなかなかできませんでした…((+_+))

 読書は年に400冊(マンガ、雑誌は含みません)はしていますが、なかなか、頭に入っていきませんね。

 で、久しぶりによい本を読んだのでUPしてみました。

 タイトルは「瀬戸内寂聴の新作能 虵 夢浮橋」
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 ちょっととっつきにくそうな表紙ですが、なかなかわかりやすい文章で構成されています。

 内容は瀬戸内さんが書かれた二つの作品を中心に、能役者、能面や衣装、扇を作った作家の方々のインタビューや、簡単な能の歴史などが書いており、作品の内容も、能の台本、古典の原文、そして瀬戸内さんがかいた現代文に分かれています。

 私のようなアホでも十分理解できましたよ(^_-)-☆

 内容はネタバレになるので簡単に説明します…

 「虵(くちなわ)」
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 これは鴨長明が書いたとされる「発心集」にある昔話が原点だそうです。

 それを瀬戸内さんが以前小説に書いたものを、新作能に書き直したものだそうです。

 先夫との間に生まれた娘を連れて年下の男と再婚した女があるとき、「夜のお勤めがつらくなったので、他人と結婚するよりは私の娘と結婚して、あなたの世話をさせてしてほしい。」と願い出ます。

 まったくむちゃくちゃな願いで、夫も娘も相手にしなかったのですが、あまりにも女が真剣なので二人は結婚してしまいます。

 しかし、女は夜になると二人のことが気になって気になって、嫉妬に苦しむようになり、とうとう女の指が蛇になってしまいました。

 その事実を知った娘は失意のままその日のうちに出家し、夫も出家してしまいます。

 残った女も出家するのですが、蛇と化した自分の指を見世物小屋で人々に見せ、日銭を稼ぐといった辛い話です…

 「夢浮橋」
 これは「源氏物語」をご存知の方はお判りでしょうが、浮舟が川に身を投げるといったお話です。
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 ただし、主人公は浮舟ではなく、浮舟を救った僧が主人公です。

 戒律が厳しく、ただの一度も女性というものに縁がない生活をしていた僧が、身投げをして助けた浮舟の美しさに魅了され、煩悩に悩むといった内容です。

 どちらのお話も悪人は出てきませんし、気の毒な人ばかりです。

 ちょっとした嫉妬心が招いた運命のいたずらなのでしょうね。

 とてもいい本ですので、ぜひ読んでみてください。

 私が読む本ですから、決して難しくはないです。


  瀬戸内寂聴の新作能 虵(くちなわ) 夢浮橋/集英社発行
                       定価 2800円

     写真はすべてこの本のものです。
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